11/4 ◇国際基督教大学グラウンド 対電気通信大学
<コラム>
大学野球人生を締めくくるのに、こんなにも絶好の試合はなかっただろう。
電 通 200 030 011┃7
I C U 120 100 002┃6
<試合総括>
渾身の一撃は、左中間を真っ二つに切り裂いた。
9回裏。宿敵・電気通信大学に2点差をつけられ迎えた自身の大学野球最後の打席。
「それまでは正直、打てそうな球がなかった。インコースの真っ直ぐに外のスライダー。全部決められてた。だけど、あの一球だけ、あまく入ってきたんだよね」
迷いなく振り切った6球目は走者一掃の二点適時三塁打となった。
「自分でも驚いた。人生最後の公式戦で人生一番の当たりだった。」
<試合総括>
渾身の一撃は、左中間を真っ二つに切り裂いた。
9回裏。宿敵・電気通信大学に2点差をつけられ迎えた自身の大学野球最後の打席。
「それまでは正直、打てそうな球がなかった。インコースの真っ直ぐに外のスライダー。全部決められてた。だけど、あの一球だけ、あまく入ってきたんだよね」
迷いなく振り切った6球目は走者一掃の二点適時三塁打となった。
「自分でも驚いた。人生最後の公式戦で人生一番の当たりだった。」
そう振り返る鵜飼の目尻には、一粒の小さな雫が光っていた。
試合は電通大に後一歩及ばす、一点差の惜敗となった。
大学野球人生を締めくくるのに、こんなにも絶好の試合はなかっただろう。
奇しくもICUの文化祭当日に、雨天延期となっていた今シーズン最終試合、そして過去4年間に渡り国際基督教大学硬式野球部を支えてきた4人の選手の引退試合が行われた。
4部からの昇格、5シーズンの3部での熱戦。そして4部再降格。
紆余曲折に満ちた大学野球人生のピリオドを、ホームグラウンドで、観衆の声援を受けながら打つことができた。