2013年9月30日月曜日

ICU、首位電通大に屈辱のコールド負け

9/28 ◇国際基督教大学グラウンド 対電気通信大学


I C U    010 010 0 ┃2
電 通     200 111 4 ┃9 (規定により7回コールド)


<試合総括>


ICU-電通大の首位攻防戦は、電通大の7回の猛攻にICUが突き放される結果となった。

ICU打線は散発2安打。四球で出した走者は10人いたが、もらったチャンスを活かしきれなかった。

椛島は3打席立って1安打1犠打1四球の活躍。


<コラム>

「点差」と「回」へ意識がまわっていなかったのかもしれない。

7回の表が終わった時点で2-5。点差は僅かに3点。確かに逆転できない点差ではなかった。

と同時に、「3点」というのは「7回」以降、「もう4点取られたら試合終了」という点数でもある。

コールド規定に「7回以降7点差以上」とある以上、「3点差」というのは「7点差」の半分近くを相手に取られている、ということでもある。そして実際、この日は7回の裏に4点を追加され負けてしまった。


この日の試合結果により、「優勝」を目指すならばもう負けてはいられなくなったICU。
これからの残り5試合は、たとえどんな劣勢に立とうとも、「コールド」を宣言されてしまってはもったいない。野球というスポーツは9回まで攻撃がゆるされているのだから、貪欲に逆境を撥ね除けていけば勝機が見いだせるはずだ。

「点差」と「回」にまで頭をまわす。試合中、その冷静さを保てるかどうかが今後の明暗を分けそうだ。


2013年9月24日火曜日

壮絶な泥試合。 ICU、大量得点もドロー

9/23 ◇東京海洋大学グラウンド 対東京工科大学


I C U  251 050 100 ┃14
工 科    001 030 820┃14 

(試合時間が3時間を越えたため、規定により9回で試合終了)


<試合総括>

昨日行われた東京工科大-ICUの1回戦は、ICUが序盤に大量リードをするも終盤に工科大に追いつかれ、引き分けに終わった。
ICU主砲の野上は6打数3安打の活躍。今季始めて1番を打った鵜飼は驚異の出塁率10割を叩き出し、チャンスメークに貢献した。



<コラム>

時間切れ。そして引き分け。全勝優勝を目標に掲げていたICUには悔しい結果となった。
これで開幕からの連勝は3で止まったのだが、ここで一度立ち止まって頭を整理しておきたい。

今シーズンのICUの最大にして最終的な目標は「3部再昇格」である。その目標達成のために必要な条件が「リーグ優勝・入れ替え戦出場」、そして「入れ替え戦優勝」だ。

リーグ優勝を果たすためには、言うまでも無く勝ち星を他大学よりも多く積まなければならない。仮にシーズン10試合全てに勝利できれば、優勝はほぼ確定したようなものである。

しかし、昨日の結果によりICUの「全勝」はなくなった。それならば次なる「リーグ優勝」のための手立ては何か。

それは「負けない」ことである。今日までのICUの成績は3勝0敗1分け。今シーズン未だ敗北を喫していない。それならば「9勝0敗1分け」で優勝すれば良い。今週末には現在1ゲーム差で首位を走る電気通信大学との直接対決が控えている。この直接対決が優勝への鍵となるだろう。

「3部再昇格」の目標達成に向け、「無敗優勝」を達成できるか。
良い緊張感を持って、この土曜日に臨みたい。



2013年9月23日月曜日

投将が魅せた!熊谷9回完投勝利

9/22 ◇国際基督教大学グラウンド 対帝京科学大学



帝 科    010 200 000┃3
I C U  320 000 10x┃6 


<試合総括>

ICU-帝京科学大学一回戦は、相手の隙をしたたかに突く走塁で好機を逃さなかったICUが帝科大の追撃をしのぎ、勝利を挙げた。
ICU先発の熊谷は9回3失点で完投勝利。



「ストラックアウト」のコールを聞き、大きな息を一つ吐いてマウンドを駆け下りた。

決して楽な試合ではなかった。毎回のように走者を背負い、「逆転負け」の文字が頭をよぎることも何度もあった。しかし彼はその重圧に屈しなかった。我慢我慢の投球で5回以降は走者を出すも無失点ピッチング。帝科大の反撃を許さなかった。

勝負は6回の攻防だった。ツーアウトから帝科大・島崎にエンタイトルツーベースを打たれ、続く渡辺を死球、蜂須賀をセカンドのエラーで出塁させてしまい、二死満塁のピンチに追い込まれた。

ヒット1本で同点に追いつかれてもおかしくない場面、「みんなの声で気持ちを保って投げきれた」と試合後に語った熊谷は、帝科大・3番の種市を三球三振に討ち取り、勝利の足場を固めた。


熊谷の奮闘で3連戦の2日目も勝利で飾ったICU。ここまで来たら、3日目も勝利あるのみ、である。





<コラム>
昨日の試合、もう一つ見逃せないのが1・2年生の若手選手の活躍だ。特にこの試合で成長の片鱗をみせたのが今季初スタメンマスクを被った松村と、外野手・水野だった。

先発熊谷の恋女房役をつとめた松村はその安定したキャッチングで投手を支えた。熊谷の投球を一度も逸らすことなく受け止め、流れを失いやすいパスボールによる失点をしなかった。


水野は2回、2死満塁の場面で帝科大・渡辺の打球を好返球。本塁へ突入していた佐野を捕殺しこの回を最少失点で切り抜けた。


ここまで開幕から負けなしのICU。全勝優勝に向けて若手の台頭は大きな推進力になるだろう。


2013年9月21日土曜日

魔の三連戦。 初戦はいかに...?

9/21 ◇国際基督教大学グラウンド 対東京海洋大学



海 洋    101 000 0   ┃2
I C U  007 202 X ┃11 (規定により7回コールド)


<試合総括>

ICU-東京海洋大の1回戦。ICUは先発選手全員安打を達成し、計14本の長短打で海洋大先発の休波を打ち崩した。
ICUは先発登板した柚原が被安打1で完投した。


反撃の狼煙は、4番の一振りだった。

初回に与えてしまった先制点が二度の失策によるものだったからか、はたまた直前の守備時の判定への不服を処理しきれなかったためか、ICUベンチには重たい靄(もや)がかかっていた。

しかし3回、二死満塁の場面。フルカウントまで追い込まれた野上が振り抜いた6球目は、ICUの険悪なムードを掻き消す適時二塁打となった。
このタイムリーを皮切りに、鬱憤が晴れたICU打線は大爆発を起こす。

続く鵜飼がしぶとく四球を選べば、谷口、小林、石黒の3選手が立て続けにタイムリーを放ちこの回一挙7得点。打者一巡の猛攻が一気に流れを呼び込んだ。

味方の大量援護をもらった柚原は、4回以降無失点の好投を見せた。

明後日23日まで続く「魔の三連戦」。初戦コールド勝ちは、チームにとって大きな弾みとなった。


<コラム>

今日の試合を振り返ると、柚原が討ち取った相手打者の多くが「内野ゴロ」と「内野フライ」に倒れていることが分かる。実に打者29人に対して外野まで打球を運ばれたのはたったの4回だ。しかもそのほとんどが強い打球ではなくバットの芯を外したフライだった。

投手を本職としない柚原がなぜセーフティバントによる被安打ひとつだけで海洋打線を押さえ込めたのか。

もちろん彼の身体能力の高さも一つの理由だろう。しかし今日の勝利は、彼と捕手・小林による相手選手の細かい分析によるものに他ならないと思う。

先シーズンまでの打者データやビデオをもとに、相手チーム一人一人の特徴を掴む。なかなか手間のかかる作業ではあるが、しかし、その膨大なデータが頭にあるからこそ、それが試合本番でのバッテリーの息の合ったプレーに、つまりは配球を通した「討ち取り方」活きてきたのだ。

今日の試合は、バッテリーの「研究勝ち」と言っても過言ではないだろう。



2013年9月9日月曜日

猛攻17得点! 頂きに向けて白星スタート

9/8 ◇国際基督教大学グラウンド 対文京学院大学


I C U  510 002 63  ┃17
文 京    200 121 20  ┃ 8 (規定により8回コールド)



<試合総括>

昨日行われた ICU - 文京学院の1回戦は、2度のビッグイニングを作り乱打戦を制したICUに軍配があがった。

ICUはこの日、16個の盗塁と12本の長短打で文京学院大学を圧倒した。特に3番・柚原と4番・野上のクリーンナップコンビが持ち前の勝負強さを発揮し、柚原は3安打、野上は4安打と、共に猛打賞の活躍を見せた。

ICUの先発藤原は、ほぼ毎回走者を背負うものの粘りの投球を見せ、文京打線にビッグイニングを作る隙を与えなかった。

試合前にキャプテンの石黒は「どこが相手でも全力で潰しに行くだけ」と選手陣を鼓舞していたが、投打が噛み合い一丸となったICUのチームプレイは、初戦を白星で飾る原動力となった。


<コラム>

「1年生が成長を、4年生が円熟を見せる試合」

これこそがICUの勝利への鍵であると、昨シーズンの暮れ、部長の西村教授はチームに伝えていた。

この日のICUは、まさに1年生がひと夏をかけて成長した姿を見せ、そして4年生が今まで培ってきた経験を活かしていた。

1年生の柚原、正木、谷口の3人はそろって出塁が2つ以上。また3人全員が出塁後に盗塁を決めるなど、チャンスメークがしっかりとできるようになった。

4年生は佐久間・野上を筆頭にICU打線に活気を与え、三塁手つとめた三善はその安定した守備力で先発の藤原を支えた。
5番・DHで出場した鵜飼がその選球眼を活かし、死球を含めこの日実に5つの出塁を勝ち取れば、復活に期待がかかるバットマンの小林も7回にサードへの痛烈な当たりを放つなど復調の兆しを見せた。

2013年秋シーズン。全勝優勝を狙うICUは持ち前のチーム力を武器に、4部リーグの頂きへと切り込んでいく。


2013年9月5日木曜日

立ちはだかる東都の壁

9/3 ◇国際基督教大学グラウンド 対東京工業大学



東 工    000 521 604  ┃18
I C U  001 000 300  ┃ 4


<試合総括>

東都大学野球リーグの壁がICUの前に立ちはだかった。

ICUは3日、秋季リーグの前哨戦として東都大学野球リーグ4部所属の東京工業大学との試合を行った。

ICU先発の藤原は3回までは危なげないピッチングで東工大打線を封じていたものの、4回に四死球絡みの走者を溜めて5失点。完全にペースを持って行かれた。

打線は3回に佐久間のタイムリーツーベースで先制するものの、その後6回まで無得点。7回に3点を返すも、2桁特点をした東工大に追いつくには至らなかった。


秋季リーグ初戦は8日の対文京学院大戦。この前哨戦で学んだことを糧にして勝ちに繋げていきたい。

2013年9月1日日曜日

ICU夏期合宿 最終日

3日間の合宿が終わり、ICU野球部のメンバーは茨城県神栖市から三鷹へと戻ってきた。
部員たちの小麦色に焼けた肌は、3日間の猛暑日を乗り切った証だ。

新キャプテンの石黒は合宿を締めくくるにあたって、メンバーの奮起を求めた。
「この合宿で、チーム一丸となって闘うという意識の共有ができたと思う。」

ICU野球部夏期合宿 茨城県神栖市にて
ICUの夏の課題、それはチームプレイだった。共闘するとはどういうことか。3日間の猛暑日の鍛錬で共に汗を流した選手たちは、それぞれに思うところがあっただろう。

「今の外野陣は頼り甲斐がある。安心して投げることに専念できる」
最終日の実践練習中、右翼・佐久間の好捕を見て、投手をつとめた藤原はこうつぶやいた。

自身のベストを尽くして、周りのチームメイトを支える。自分の精一杯のプレーが、自然と周りを安心させる力となる。
夏の課題の解答は、選手それぞれの心に、しっかりと刻み込まれたはずだ。

ICUは9月3日に最後のオープン戦を控えている。また8日からは秋季リーグが開幕する。
課題の解答を手に、ICU野球部は3部再昇格をかけた戦いへ乗り込んでいく。