2015年4月20日月曜日

ICU猛追 4点差をひっくり返し劇的逆転勝利

4/19 ◇国際基督教大学グラウンド 対文京学院大学

文京 030 200 000 |  5
ICU  010 000 32X |  6
  
<試合総括>

ICU-文京大の1回戦。序盤に文京に突き放されるも、エース・吉田の粘りの投球で5回以降の得点を許さず7回、8回に逆転に成功したICUが勝利をもぎ取った。打っては松村、谷口がそれぞれ猛打賞を記録。先発の吉田は9回を投げ抜き完投勝利。



 「緊張しないつもりだったのですが...やはり難しかったです」と顔を赤らめるのは1年生の宇田川。今年度入学したばかりの選手だ。将来の正捕手候補として期待のかかる宇田川はこの日は8番・ファーストでスタメン出場。7回の第4打席には大学野球初安打となるレフト前タイムリーヒットも放った。6回には持ち前の粘り強さも披露。三振にこそ倒れたものの、追い込まれてからのファールでの粘り打ちはそのポテンシャルの高さを垣間見せた。

「先輩方が自分がミスしたぶんを取り返してくれて、声もかけてくれて、ただただ一人で感激していました。次こそはもっとチャンスで打てるように練習あるのみです」

ひたすら謙虚に、そして前向きなルーキーの活躍にこれからも期待していきたい。






ICU"奇襲"成功! ユーティリティ選手・正木、まさかの投手起用

4/18 ◇国際基督教大学グラウンド 対東京海洋大学

ICU  036 022 2 | 15
海洋 010 020 0 |  3  (規定により7回コールド)

<試合総括>

 ICU-海洋大1回戦は、チーム先発全員安打の猛攻を見せたICUが快勝。
打っては中軸の宮沢と吉田がそれぞれ猛打賞を記録し打線を牽引。谷口は3盗塁を決め
海洋ナインを翻弄した。



 「ICUの二刀流男」が暴れまわった。5打数4安打3打点。普段は快速球で相手打線を黙らせる吉田が、この日は自慢の打棒で海洋大を沈めた。6回、先頭の宮沢が安打と相手の失策で三塁まで進み、好機で打席が回ってきた。「宮沢の好走塁に応えたかった。最悪、犠牲フライでもいいから彼をホームに迎え入れたかった」と振り抜いた初球はそのままライトスタンドへ。自身の大学野球第1号となる会心の一撃で、一気に勝利を呼び込んだ。

 「まさかの投手起用で戸惑うことも多かった」という正木もエース顔負けの投球を披露。6回を3失点にまとめ勝利投手となった。「マウンドの孤独さが身に染みた。(チーム)みんなの守備、打撃と声かけがあったからこそ投げられた」と試合後に汗をぬぐう正木。
「これからは(野手として)今まで以上に投手の援護を心掛けてプレーできる」とマウンドで得られた経験に大きな手ごたえを感じているようであった。

1年・大橋初先発、4年・熊谷最後のマウンド

10/26 ◇国際基督教大学グラウンド 対東京工科大学

ICU  005 152 1 | 14
工科 010 040 0 |  5  (規定により7回コールド)

<試合総括>

文化祭連戦2戦目、そして2014年度秋季リーグ最終戦となったこの試合はチーム12本の長短打で14得点をあげたICU打線が、引退する4年生投手・熊谷に花道を添えた。
この日初先発・初勝利を狙っていた1年生投手・大橋は4回1/3までは2安打1失点の好投を見せていたが、突如制球を乱し悔しい5回途中降板となった。





 持ち味の「打たせて取る」ピッチングを貫いた。7回、3人目の打者をショートゴロに討ち取ると、熊谷は静かにマウンドを降りた。人員不足に悩まされたICU野球部暗黒期を支えた大エース。選手として、キャプテンとして、監督としてチームを支え続けた男は、試合後に満面の笑みで一言。

「やっと終わった。やりきった。」

 完全燃焼した "ICUのミスター完投"。 どのような時でも「勝利」にこだわり真っ向勝負を挑み続けた男の魂は、後を託された後輩たちに確かに引き継がれた。