I C U 000 000 ┃ 0
電 気 022 502 ┃11
<試合総括>
国際基督教大学 対 東京電機大学の2回戦、電気大の圧倒的な強さの前にICUは為す術もなく屈してしまった。
この日の相手は優勝候補の電気大。ICUが勝てば同率首位も現実味を帯びてくる試合だった。
しかしこの日、ICUの出塁は、三善の二度の四球と水野の死球の計三度のみ。他の打者は、豪腕・東條を有する電気大投手陣に完全に抑え込まれ、文字通り手も足も出なかった。
投手陣も、先発・熊谷が3回までに被安打5の失点4、リリーフの藤原は3と1/3イニングを投げて被安打6の失点7とまさかの大乱調。
今シーズンICUが掲げていた「4部優勝・3部昇格」という目標は、無残にも砕かれてしまった。
<コラム>
この日まで、ICUは僅かに残った「目標」を追いかけていた。自分たちが負けなければ、プレーオフに駒を進められるかも知れない、と。
しかし、その希望は、ICU打線のノーヒット・ノーランという形で潰えてしまった。
「目標」を失った者、目指すべき物をなくしたチームは無気力になりやすい。特に4部リーグには「残留」・「降格」をかけた戦いが無いだけに、その可能性は大きい。
しかしながら、ICUの春季リーグはまだ終わってはいない。リーグ最終戦が6月1日に控えている。
この試合をただの消化試合として終わらすのか、何か意味のある試合にするのかは、選手それぞれの意識次第である。
忘れてはならないのが、この最終戦が春季リーグの最終戦であると同時に、長い間チームを牽引してきた選手・スマイリー航の大学野球人生の最終公式戦である、ということだ。
試合を全力で戦い、先輩に贐をするのか。なあなあに消化し、何の記憶にも残らないものとするのか。
決断の時は、もうすでに来ている。