2013年8月31日土曜日

ICU夏期合宿 2日目

最高気温34度。真夏の暑さが残るグラウンドで8時間半に及ぶ野球漬けの一日を送ったICU野球部の面々は、疲労の蓄積した身体を引きずりながらも、しかしどこか充実した表情で球場を後にし、宿舎へと戻っていった。

来季から捕手に加えて三塁手にも挑戦する1年・松村は炎天下の三塁特守を受け、「サード特有の強い打球。なかなか慣れないものがあった」と顔をしかめた。左右にノックの打球を振られ、捕球し損ねる場面もあった。「でも、飛び込んだり逆シングルで(ライン際の打球を)取れたりした時のみんなの歓声とか応援とかが嬉しくて、どんなに暑くても辛くても頑張れました。」
上級生とのポジション争いは熾烈だが、次世代の長距離砲は活躍の場を求めて自身の可能性を広げようと必死だ。


合宿は残すところ後1日。全力を振り絞って、笑顔で夏を締めくくりたい。

2013年8月30日金曜日

ICU夏期合宿 1日目

幼い頃、夏休みの宿題を最後までとっておき、休み明けのテストで散々だった。そんな思い出は誰しも経験したことがあるだろう。残っている課題を克服できないまま夏を終えると、ちょっぴり寂しい秋の訪れが待っている。

ICU野球部も、春シーズンは多くの課題を残した。
3部再昇格を目指すチームは、手元に残った宿題を片付けるため、昨日から3日間の集中合宿に入った。

初日の守備練習を終えて、昨シーズン盗塁王のタイトルを獲得した柚原は、「高校1年以来の合宿。懐かしさもあるが、体力の衰えも感じた」と自身のコンディションを再確認した。「守備力の向上。ピッチングでの制球力を上げるために下半身を使ったフォーム固めに、バッティングのタイミングの取り方を修正すること。それがこの合宿の目標ですね」と、3日間の鍛錬に意欲を燃やす。この若武者は、しかし現状には満足していない。「春シーズンは自分の持ち味を存分に発揮できなかった」。来季は打って走って、スピード感のあるプレーをしたいと抱負を語ってくれた。

タイトルについて聞くと、「首位打者は取れたら嬉しいが、でも、自分は打率を気にするよりも誰よりも安打を打ちたいと思う」と、チャンスメーカー/ポイントゲッターとしての活躍に重点を置くのだと張り切っていた。


来シーズンに向け、着実に動き出しているICU。そして合宿は残り2日。夏までの課題を片付けて、気持ちの良い秋の始まりを迎えたい。