2013年5月4日土曜日

追撃を振り切って

4回、適時三塁打を放つ小林

5/3 ◇国際基督教大学グラウンド 対帝京科学大学

帝 科  000 000 5 ┃5
 I C U      100 712 1 ┃12 (規定により7回コールド)


<試合総括>
国際基督教大学 対 帝京科学大学の2連戦、初戦はICUがコールド白星発進をした。

四回、待望の快音が大砲・小林のバットから響いた。昨年春シーズンにはICUの3部残留を決定づける一打を放った男のバットは、このところ湿り気味だった。そのためこの回も四球で藤原が出塁すると、小林に出されたサインは「送りバント」。ところがバントを決めることができず、ツーバント失敗で追い込まれてしまう。
何としても進塁打が欲しい場面、ヒッティングに切り替え振り抜いた3球目に、一瞬でベンチの「またか」という重いムードが「まじか」という歓声となった。小林の放った打球は外野の頭を越える適時三塁打となり、これがビッグイニングの呼び水となった。

その後ICUは石黒の二塁打でこの回2点目を入れると、四球・進塁打により一死一・三塁の好機を作る。ここも鵜飼がしぶとく内野安打を決めもう1点を追加。なおもランナー一・二塁の場面で正木が四球で出塁し、一死満塁の大チャンスでICUの安打製造機、柚原へと打順が回る。そしてこの男も期待を裏切らなかった。振り抜かれた打球は走者一層のタイムリーとなり、相手のエラーも絡んで自身も生還。この回、一気に7点をあげたICUは完全に試合の主導権を握り、7回に帝科の反撃にあうもそれを振り切り、コールド勝ちに成功した。


<コラム>

この試合は、相手の隙を見逃さない積極的な走塁から流れを作った。
特に、初回の送りバントからがら空きの三塁を陥とした鵜飼の走塁は相手投手の出鼻をくじく勝利への布石となり、最終回に相手守備の隙をついて三塁を陥れた藤原の判断はコールド勝ちにはなくてはならないものだった。
前のコラムにも書いたが、相手チームは必ず何かしらのミスをする。それを見落とさないこの試合のような積極走塁は相手のペースを崩し、自分たちの好機を作る。帝科とのカードは連戦となり体力的・精神的にきついものとなることが予想されるが、持ち前の「積極性」を活かせば、連勝も十分狙えるだろう。



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