2013年9月21日土曜日

魔の三連戦。 初戦はいかに...?

9/21 ◇国際基督教大学グラウンド 対東京海洋大学



海 洋    101 000 0   ┃2
I C U  007 202 X ┃11 (規定により7回コールド)


<試合総括>

ICU-東京海洋大の1回戦。ICUは先発選手全員安打を達成し、計14本の長短打で海洋大先発の休波を打ち崩した。
ICUは先発登板した柚原が被安打1で完投した。


反撃の狼煙は、4番の一振りだった。

初回に与えてしまった先制点が二度の失策によるものだったからか、はたまた直前の守備時の判定への不服を処理しきれなかったためか、ICUベンチには重たい靄(もや)がかかっていた。

しかし3回、二死満塁の場面。フルカウントまで追い込まれた野上が振り抜いた6球目は、ICUの険悪なムードを掻き消す適時二塁打となった。
このタイムリーを皮切りに、鬱憤が晴れたICU打線は大爆発を起こす。

続く鵜飼がしぶとく四球を選べば、谷口、小林、石黒の3選手が立て続けにタイムリーを放ちこの回一挙7得点。打者一巡の猛攻が一気に流れを呼び込んだ。

味方の大量援護をもらった柚原は、4回以降無失点の好投を見せた。

明後日23日まで続く「魔の三連戦」。初戦コールド勝ちは、チームにとって大きな弾みとなった。


<コラム>

今日の試合を振り返ると、柚原が討ち取った相手打者の多くが「内野ゴロ」と「内野フライ」に倒れていることが分かる。実に打者29人に対して外野まで打球を運ばれたのはたったの4回だ。しかもそのほとんどが強い打球ではなくバットの芯を外したフライだった。

投手を本職としない柚原がなぜセーフティバントによる被安打ひとつだけで海洋打線を押さえ込めたのか。

もちろん彼の身体能力の高さも一つの理由だろう。しかし今日の勝利は、彼と捕手・小林による相手選手の細かい分析によるものに他ならないと思う。

先シーズンまでの打者データやビデオをもとに、相手チーム一人一人の特徴を掴む。なかなか手間のかかる作業ではあるが、しかし、その膨大なデータが頭にあるからこそ、それが試合本番でのバッテリーの息の合ったプレーに、つまりは配球を通した「討ち取り方」活きてきたのだ。

今日の試合は、バッテリーの「研究勝ち」と言っても過言ではないだろう。



1 件のコメント:

  1. いいですね。

    プレーもムードも勝ち(成功)パターンをコツコツと重ねて
    白星を増やし続けて下さい。

    期待しています。

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